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障害競馬用の書き置き

感想:2024年8月31日 障害オープン(新潟)

○障害オープン

2024年8月31日 日本 新潟競馬場 芝 3250m 良

3歳59kg 4歳以上60kg 牝馬2kg減 別定 10頭

 

1着 イード(小牧 加矢多)

2着 タンジェントアーク

3着 リレーションシップ

全体時計

3.31.9(211.9)

 

前半(1650m)-後半1600m

※カッコ内は区間の1F平均ラップ

108.8(13.19)-103.1(12.89)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m) 

※カッコ内は区間の1F平均ラップ

52.1(13.03)-51.0(12.75)

 

(結果)

https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde0104202403070420240831/9B


エンデュミオン、サイードヴァレッタカズマ、アスターディゴンの4頭が61kg。またタンジェントアークが減量57kg、ほか全馬は下限斤量60kg。
人気はリレーションシップ、ヴァレッタカズマ、アスターディゴン辺りが集めたが混戦。

ラジェドールが逃げる形を作り、エンデュミオンやブリエヴェールが続く。リレーションシップは中団やや後ろに。隊列は変わらないまま最終3コーナーでエンデュミオンが逃げるラジェドールに並びかけると後続もスパート。直線の追い比べは外から早め先頭に立ったリレーションシップにインで我慢していたサイード、後方から内を突いてきたタンジェントアークの3頭の争いとなり、最後はサイードが抜け出した。2着争いはわずかに内のタンジェントアークが制し、リレーションシップは3着。

イードはスタートから馬群の中に入れ、終始ラチ沿いで前に馬を置く形から直線で馬の間を抜けてきた。やや折り合いに難があるタイプのようで、前走の新潟JSはメンバーも強かったが外枠も響いたかもしれない。タンジェントアークはスタートから行き脚はつかなかったが、直線空いた内から伸びてきた。土田Jに乗り替わってから今回含み3戦連続で上がり3F最速の脚(競馬ブックより)を使っており、手も合うのだろうが3kg減も効いているよう。

リレーションシップは外から先頭に並びかける競馬も最後力尽きる形。ここのところどこかの障害で飛越ミスをしているようで、まだキャリアが浅いとはいえ飛越は今後の課題になりそう。また中央主場などではどうか。ヴァレッタカズマは最終3コーナーで追い上げるところは合ったがその後はじりじり。これは休み明けといった感じで次走はもう少し走れそう。

感想:2024年8月25日 障害未勝利(新潟)

〇8月25日

障害未勝利

2024年8月25日 日本 新潟競馬場 芝 2850m 良

3歳59kg 4歳以上60kg 牝馬2kg減 8頭

 

1着 ピーターサイト(伴 啓太)

2着 ザスリーサーティ

3着 ニシノパプルブリリ


全体時計

3.10.7(190.7)

 

前半(1250m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

87.4(13.98)-103.3(12.91)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m)  ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

54.2(13.55)-49.1(12.28)

 

(結果)

人気はピーターサイトとザスリーサーティが分け、ニシノパプルブリリ、トラファルガーと続いた。

スタートから押してピーターサイトが押して出していき、ニシノパプルブリリやザスリーサーティが続く。ピーターサイトは快調に逃げ、隊列は変わらないまま勝負所でニシノパプルブリリが仕掛ける。これを振り切ったピーターサイトに最後ザスリーサーティが強襲するも何とかピーターサイトが振り切った。ニシノパプルブリリが3着。

人気の3頭でスタートからゴールまで前を占めていたレース。ピーターサイトは逃げを主張したのが良かったかようやく順番。順当といえるだろうか。ザスリーサーティは道中折り合いに苦労しているところがあったが最後はしっかり伸びた。こちらもそろそろ順番が来てほしいが、とにかく2・3着が多い馬で果たしてどうだろう。ニシノパプルブリリも初障害でこれだけ走れればといったところ。

感想:2024年8月24日 中京-小倉サマージャンプ(JG3)

小倉サマージャンプ(JG3)

2024年8月24日 日本 中京競馬場 芝3300m 良

3歳59kg 4歳以上60kg 牝馬2kg減 別定重量 6頭

 

1着 ロスコフ(草野 太郎)

2着 ニューツーリズム

3着 メイショウハチク

 

全体時計

3.33.5(213.5)

 

前半(1700m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

110.9(13.44)-102.7(12.68)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m)  ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

52.1(13.03)-49.3(12.33)

 

(結果)

https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde0107202402050420240824/3F


6頭の少頭数だったところ、人気のホッコーメヴィウスが取り消して5頭立て。人気はロスコフ、ヴィジュネル、トゥルボーの順。

スタートからニューツーリズムが押して出て先手を奪い、トゥルボー、ロスコフと続いていく。スタンド前ではロスコフが2番手に並びかけるが、隊列は変わらずよどみない流れで進んでいく。3コーナーからはロスコフとニューツーリズムのマッチレースとなり、最終障害でロスコフがニューツーリズムをねじ伏せ快勝した。ニューツーリズムが2着、大きく離れた3着にメイショウハチクが入った。

逃げることが予想されたホッコーメヴィウスが取り消しペースは緩む可能性もあったが、実際はニューツーリズムが積極的にペースを作り重賞に見合う厳しいレースとなった。ロスコフは相手は同馬主のニューツーリズムと絞ったレース運びで最後はきっちり競り落とす盤石のレース運びで、今後も楽しみとなるレースだった。ニューツーリズムも前走の新潟ジャンプSを叩いた効果があったか上々のレースぶりで、これは勝ち馬をほめるしかない。

一方でヴィジュネルが入線後下馬、トゥルボーが競走中止とNational Huntで見るような厳しいレースになったことを物語る結果に。ヴィジュネルは平地時代も短距離が主戦場で、3000m超のレースは今回が初めてと経験の無さも露呈したか。

感想:2024年8月17,18日 障害未勝利(新潟・中京)

〇8月17日

障害未勝利

2024年8月17日 日本 新潟競馬場 芝 2850m 良

3歳59kg 4歳以上60kg 牝馬2kg減 12頭

 

1着 シャンドゥレール(伴 啓太)

2着 ヴラディア

3着 サルサロッサ


全体時計

3.05.4(185.4)

 

前半(1250m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

82.8(13.25)-101.5(12.69)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m)  ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

51.6(12.90)-49.9(12.48)

 

(結果)

https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1004202403030120240817/49


人気はグローツラング・ノアチェリー・ヴラディアの三つ巴。

スタートしてサンマルクレイジーが飛び出すが、スタンド前でクラウンセトとサルサロッサが雁行して先頭に替わり2頭でペースを作っていく。その後ろにシャンドゥレールとヴラディアが続き、他は少し置いて行かれる。3~4コーナーでサルサロッサが後ろを振り切ろうとするが、直線に入るとシャンドゥレールがあっさりと捕らえ後続を突き放した。シャンドゥレールの後ろからじわじわ伸びたヴラディアが2着、早めにスパートしたサルサロッサが3着。

シャンドゥレールは障害2戦目で替わり身を見せた。前走は馬の後ろに入れると良くなかったと調教師コメントがあったが、それを意識したか1番枠でも早めに外に出しスペースを確保したレースだった。平地時代もアイビーS2着、札幌2歳Sでも人気になったりと脚力があるところは見せども、去勢されているように気性的に怪しいレースが目立っており、今後も強さともろさが同居するレースが増えるかもしれない。

ヴラディアは枠なりで先行争いを見る位置を取り、直線もこの馬なりに伸びてはいるが勝ち馬が強すぎた形の2着。実力上位ではありそうだがロス無く運んでの結果であることは考慮したいところ。サルサロッサは障害初戦は危ない飛越もあったが2戦目で前進。先行力があるのでローカル場の3000m未満ならそう崩れないかも。

人気を分けたグローツラングとノアチェリーはポジションを序盤で悪くしそのまま見せ場は無し。特にノアチェリーは平地力で見劣るレースが目立っており、福島や小倉ならまだしも平地力が問われる新潟では多少厳しいところがあったか。

〇8月18日

障害未勝利

2024年8月18日 日本 中京競馬場 芝 3000m 良

3歳59kg 4歳以上60kg 牝馬2kg減 12頭

 

1着 プリモスペランツァ(田村 大我)

2着 トーアモルペウス

3着 テンコマンドゥール

全体時計

3.15.8(195.8)

 

前半(1400m)-後半1600m

※カッコ内は区間の1F平均ラップ

92.2 (13.17)-103.6(12.95)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m)

※カッコ内は区間の1F平均ラップ

52.4(13.10)-51.2(12.80)

 

(結果)

https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde0107202402040120240818/47

人気はプリモスペランツァが抜けており、テイエムマジック、シャーマンズケイブ、トーアモルペウスと続く形。


スタート直後の障害2つを飛んでからカイトレッドが先頭に立ち、トーアモルペウスやサンライズグリットが続く。2周目向こう正面に入ったところでプリモスペランツァが早めに2番手に押上げペースが上がる。逃げるカイトレッドをトーアモルペウスが3コーナーで早めに交わして押し切りを図るが、直後追走のプリモスペランツァが最終障害を飛越後にしっかり伸びて捕らえ快勝した。トーアモルペウスが2着、3コーナー手前から長く脚を使い追い上げたテンコマンドゥールが3着に上がった。

逃げるカイトレッドにトーアモルペウスやプリモスペランツァが早めにプレッシャーをかけたことで全体のペースは上がり、馬場も相まってのレコード決着となった。プリモスペランツァは早めに前を射程圏に入れ最後はねじ伏せる横綱競馬。今日に関しては文句のつけどころがない。

トーアモルペウスもペースが上がったところでなお早めに前を捕らえる厳しい競馬をし、勝ち馬以外は完封の2着。ここ2戦がある程度控えて伸びあぐねる競馬続きで、これぐらいの積極策でちょうどよいのかも。逃げたカイトレッドはこうも後ろのプレッシャーが強いと厳しい。逃げ競馬は板についてきたようでそのうち。

感想:2024年8月17日 障害オープン(新潟)

○障害オープン

2024年8月17日 日本 新潟競馬場 芝 2850m 良

3歳59kg 4歳以上60kg 牝馬2kg減 別定 9頭

 

1着 レッドバロッサ(小牧 加矢多)

2着 ビートザレコード

3着 スピアヘッド

全体時計

3.04.3(184.3)

 

前半(1250m)-後半1600m

※カッコ内は区間の1F平均ラップ

82.8(13.25)-101.5(12.69)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m) 

※カッコ内は区間の1F平均ラップ

51.6(12.90)-49.9(12.48)

 

(結果)

https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1007202402010420240810/04

スピアヘッドのみ減量の57kg、ほか全馬は下限斤量60kg。
人気はビートザレコード、ケンアンビシャス辺りが集めたが混戦。

スタートでケンアンビシャスが飛び出し単騎で逃げ、ファルヴォーレ、レッドバロッサと続く。スタンド前でサクラトップランやルヴェルディが後方から押上げるがペースは上がらず淡々と進んでいく。3-4コーナーでケンアンビシャスがペースを上げるところにレッドバロッサが並びかけ、残り200mで前を捕らえるとそのまま押し切った。ケンアンビシャスは失速しその後ろにいたビートザレコード・スピアヘッドが2、3着に上がった。

レッドバロッサは障害初戦を快勝後昇級初戦は崩れたが、休み明けでOP初勝利。サクラトップランやルヴェルディが押上げた際に一度ポジションを下げたが、向正面で再度前に押し上げる勢いでスパートし長く脚を使った。ポジションは問わないようで距離経験や他場などの経験を積んでいけば上でも。

ビートザレコードは3番手の内で前を射程圏に入れていたが、前のルヴェルディの後退とレッドバロッサの進出が合ってしまい、レースの流れに乗れなかったよう。直線ではしっかり伸びたが勝ち馬とはスムーズなレースができたかどうかの差だろう。スピアヘッドはレッドバロッサの進出に合わせて動いたが直線では突き放された。現状では少し力の差がありそう。

感想:2024年8月1日 愛Galway 5歳上レース-Guinness Open Gate Brewery Novice Chase(G3)

〇Guinness Open Gate Brewery Novice Chase(G3)

2024年8月1日 愛 Galway Hurdle 2m2f(約3600m) Good

5歳上 牡馬・せん馬11st1lb 牝馬3lb減 別定 7頭 

 

1着 Ashdale Bob(Jack Kennedy)

2着 Saylavee

3着 Horantzau D'airy

 

全体時計

4.34.08(274.08)

 

(結果)

https://www.racingpost.com/results/183/galway/2024-08-01/873491

(映像)

https://www.racingtv.com/results/2024-08-01/galway/1445


Horantzau D'airyとReverend Hubertが11st5lb(約72.1kg)でトップハンデ。ほか5頭は下限重量。

Ashdale BobとAnother Choiceが2頭で先導し、他馬は少し離れて追走する。中盤からはAshdale Bobが単騎逃げの形となり、残り2FからSaylaveeに並びかけられ叩き合いとなるもぎりぎり振り切った。3着はSaylaveeの仕掛けを遅れて追走したHorantzau D'airyが入った。

Ashdale Bobは2022-23シーズンには24F(約4800m)Hurdle路線のG1戦線で上位争いをしていたが、最近はHurdleでは苦戦するレースが目立っていた。前走はKilbeggan(IRE)のBiginners Chaseを使って勝利しており、今回の勝利でChase転向後連勝となったが、どこまでやれるかは本格的にシーズンが始まるまで持ち越しだろう。

Saylaveeは牝馬限定Hurdle戦のListed~G3クラスで上位争いをしていたが、こちらも最近Chaseに転向しておりここが3戦目となる。まずまずの走りだったようだが、レベル的にはこの後はハンデ戦を主体に走っていくことになるだろうか。

感想:2024年8月1日 愛Galway 5歳上レース-Guinness Galway Handicap Hurdle(G3) 

〇Guinness Galway Handicap Hurdle(G3)

2024年8月1日 愛 Galway Hurdle 2m11y(約3200m) Good

5歳上 ハンディキャップ  19頭

 

1着 Nurburgring(J. J. Slevin)

2着 Ndaawi

3着 My Mate Mozzie

 

全体時計

3.40.30(220.30)

 

前半8F-後半8F

※レース映像の表示による。カッコ内は区間の1F平均ラップ

112.16(14.02)-106.05(13.26)

 

上がり(8F~4F)-(4F~0F)

※レース映像の表示による。カッコ内は区間の1F平均ラップ

54.66(13.67)-51.39(12.85)

 

※ラップタイムはレース映像のハロン表示から持ってきていますが、非公式のため公式勝ちタイムとは差が出ています。しかし、おおよその傾向をつかめれば良いと判断し表示のまま使用しています。

 

(結果)

https://www.racingpost.com/results/183/galway/2024-08-01/873362

(映像)

https://www.racingtv.com/results/2024-08-01/galway/1705


Galway FestivalのHurdleのメイン。賞金額は前日のGalway Plateと同額となる。
Winter Fogが11st12lb(約75.3kg)でトップハンデ。Jesse EvansとDaddy Long Legsが11st10lb(約74.4kg)で続いた。

フライングかと思わせるスタートで Anotherwayが先頭に立ち、 NurburgringやMy Mate Mozzieが続いていく。レースは淡々と進み、展開に動きがないまま残り4Fを迎えるとNurburgringがスパート。後続はついて行くことができずNurburgringが独走でゴールを駆け抜けた。2着は好位にいたMy Mate Mozzieが粘ろうとするところをNdaawiが最後捕らえて入線した。My Mate Mozzieは3着。

夏の競馬で馬場が良く残り4F-3Fでは12秒台前半のラップが計測されるなど、スピードが問われるレースとなった。NurburgringはJuvenile Hurdle上がりで、昨シーズンはCheltenham FestivalやPunchestown FestivalのG1でも差のない競馬をしていた。残り4Fの下り坂を使ったスパートは素晴らしかったが、体力面ではまだ未知数で本シーズンを迎えてからのレースを待ちたい。

NdaawiもJuvenile Hurdle上がりで、前走はRoyal Ascotの20F戦を使ってここに来ていた。Juvenile Hurdleでの成績はNurburgringより下がるようで、序列ははっきりとしたと言えるかもしれない。My Mate Mozzieは昨シーズンはNovice Chaseを走っており、G1クラスでもそこそこの競馬をしていたが今回は距離を優先してかHurdleへの参戦となった。スピード負けはせずいいレースだったと思えるがメインシーズンはChaseに戻るかもしれない。