Wing my way

障害競馬用の書き置き

レース感想:2026年5月26,31日 フランス(FRA)- 重賞競走

〇5月26日

Auteuil(オートゥイユ)

Prix Christian de Tredern(G3)

(クリスチャン・ド・トルドラン賞)

2026年5月26日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Haies(ハードル)3600m 

馬場:Tres Souple(4.0)

4歳牝馬65kg  5歳牝馬 別定 9頭

 

1着 Tarina(タリーナ)

Jockey: Ludovic Philipperon(ルドヴィック・フィリペロン)

Trainer: Henri-Francois Devin(アンリ=フランソワ・デヴァン)

2着 Botervia du Kalon(ボテルヴィアデュカロン)

3着 Miss Wood(ミスウッド)

 

レースタイム

4:03.75 (243.75)

 

(結果)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/ZkhmTm96Ny9pRHJjRVNGRFhGbjRPdz09



(結果 時計はRapport de Tracking)

各カテゴリのG1も終わり、上半期のシーズン終盤に設けられた牝馬限定戦の重賞。

ミラレス(Millares)が淡々と逃げ、直線入り口では後続を突き放しにかかるが最終障害で失速。替わって外から伸びたタリーナが鮮やかに突き抜け快勝した。混戦の2着争いは中を割ったボテルヴィアデュカロンがわずかにゴール前出て2着、ミスウッドが僅差の3着。ミラレスは5着に敗れた。

勝ったタリーナは前走オートゥイユの牝馬限定リステッド(3600m)に続いて連勝とした。2年前にデビューから3連勝した後2年の休養を挟み、使いつつ軌道に乗ってきたようだ。前走も同じく溜めて脚を伸ばしてくる競馬で、秋シーズンの活躍が楽しみになるレースだった。

前走オートゥイユで牝馬限定のハンデ戦を勝って臨んできたボテルヴィアデュカロンがしぶとく伸びて最後2番手に上がり、去年のこのレースの勝ち馬ミスウッドが3着。勝ち馬の前走で最終障害落馬し巻き返しが期待されていたミラレスは直線入り口では押し切る勢いだったが案外な結果に終わった。

〇5月30日

Auteuil(オートゥイユ)

Prix des Drags(G2)

(デ・ドラッグ賞)

2026年5月26日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Steeple-Chase(チェイス)4400m 

馬場:Tres Souple(4.0)

5歳以上64kg 6歳以上66kg 別定 10頭

 

2025年5月31日 仏 Auteuil(オートゥイユ)Steeple-Chase 4400m

5歳以上64kg 6歳以上66kg 別定 10頭

1着  Lecoeurdeshommes(ルクールデゾム)

Jockey:Lucas Zuliani(ルーカス・ズリアーニ)

Trainer:Francois Nicolle(フランソワ・ニコル)

2着 Le Philosophe(ルフィロソフィー)

3着 Impressive(インプレッシーヴ)

レースタイム

5:23.79(323.79)


(結果)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/cHIybXJYS1UwUFZRM2ZQYmwyNnZ6dz09

この日はオートゥイユの上半期最終開催となる。そのメイン格となるスティープルチェイスの一戦。

レースはルクールデゾムが前に出ると、キフキフブーリコット(kif kif bourricot)以下を引き連れてゆっくりと先行する。レースはそのまま淡々と進むがRail And Ditchでキフキフブーリコットが落馬。そのままルクールデゾムが先頭で直線を向くと、後続を突き放し快勝した。中団から伸びたルフィロソフィー、好位から運んだインプレッシーヴが続いた。

コンピエーニュからの転戦組が多く、G1からの転戦は途中棄権したケンタッキーウッド(Kentucky Wood)のみとG2格にしてはやや手薄なメンバーとなった。勝ったルクールデゾムは前走オートゥイユのクラス1戦(4400m)に続いて連勝で、軌道に乗ったと言えそうな結果である。ただ、今回に関しては楽逃げから直線だけで後続を突き放すもので、相手が上がった時に同じレースができるかどうかはやや疑問に映る。

最近はコンピエーニュ中心に安定した走りをしていたルフィロソフィーやインプレッシーヴが上位入線し、近走の状態が結果を左右したように思える。対戦来歴は1番だったケンタッキーウッドはいいところがなかったが、この馬はいつ走るか分からない部分がありこんなものだろう。

 

Prix Hypothese(G3)

(イポテーズ賞)

2025年5月30日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Haies(ハードル) 4300m

馬場:Tres Souple(4.0)

5歳64kg 6歳以上66kg 別定 10頭

1着 Lowell(ローウェル)

Jockey:Florent Bayle(フロレント・ベイル)

Trainer:A&F. Chaillé-Chaillé&Pamart(アルノー・シャイエ=シャイエ&フランソワ・パマール)

2着 Kyrov(キーロフ)

3着 Saint Crystal(サンクリスタル)

レースタイム

5:02.28(302.28)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/VU9ITk1NNml1NDVEWmhydTgxUnNNUT09

 

 ユンカーダリエ(Junker D'allier)が逃げるが途中からカラ馬が絡んできてスタンド前で一度引く形に。替わってローウェルがカラ馬と併走する形で前に出ていくと快調に飛ばしていき、直線ではいったん前に出られたキーロフを再度差し返した。キーロフはロス無く運びいったん先頭に立つも2着。中団から差してきたサンクリスタルが3着で、ユンカーダリエは4着。

1周目スタンド前で落馬したクールダムール(Coeur D'amour)が前に絡んだことで一気に馬群が縦長になり、レースにも少なからず影響を与えた。勝ったローウェルは去年デビューの馬でここまで2着を外しておらず、前走は休み明けのコンピエーニュのリステッド戦(3600m)を2着として臨んでいた。カラ馬から離れた外を走っていたが、馬を見てやる気になったのかどんどん前に行ってしまい最後は苦しくなったように思えたが、最後また盛り返した根性のあるレースは見ものだった。

安定勢力であるキーロフは自分のレースをして勝ったかに思えたが勝ち馬のしぶとさにやられた感。3走前にオートゥイユでリステッド勝ちがあるサンクリスタルは2走前もコンピエーニュで勝ち馬に離されており、やや力の差がありそうだ。


Prix La Perichole(G3)

(ラ・ペリコール賞)

2025年5月30日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Steeple-Chase(チェイス) 4400m

馬場:Tres Souple(4.0)

4歳 66kg 牝馬2kg減 別定 9頭

1着 Sundays Child(サンデーズチャイルド)

Jockey:Baptiste Le Clerc(バティスト・ル・クレルク)

Trainer:Mickael Seror(ミカエル・セロー )

2着  Dream weaver(ドリームウィーバー)

3着 Salut des Flos(サリュデフロス)

レースタイム

5:35.87(335.87)


(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/QXUrWWpMU1EzMjd5OVYrekgvTTBudz09


グッドガールドファウスト(Good Girl De Faust)が逃げるもスタンド前水壕で後続に吸収される。替わって先頭に立ったサンデーズチャイルドが余力十分で直線を向くと後続を突き放し、追ってきたドリームウィーバーをわずかにしのぎ切った。内から鋭く伸びたドリームウィーバーはわずかに及ばず2着。3着は離れてサリュデフロスが入った。

4歳牝馬限定の4400m戦ということもあり、この条件を走り切れる体力と技術を持った馬が限られたようでばらばらとした入線となった。勝ったサンデーズチャイルドはスティープルチェイスは2走前のコンピエーニュから走っており、そこまで差のない競馬はしていたものの今回の評価は高くないようだった。今回は一団の緩い流れを好位で流れに乗り、自分のペースで走れたのが大きかった。

最後詰め寄ったドリームウィーバーはスティープルチェイス経験は豊富で、3走前はG1勝ちのメトロノミークに大差敗れたものの、強い相手と走った経験も少なからず生きたか。G1路線から転戦してきたグッドガールドファウストは終始飛越にスムーズさを欠き、直線では余力がないようだった。


Prix Questarabad(G3)

(ケスタラバド賞)

2025年5月30日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Haies(ハードル) 4100m

馬場:TR Souple(4.0)

4歳 リミテッドハンディキャップ 10頭

 

1着 Maharaja(マハラジャ)

Jockey:Bertrand Lestrade(ベルトラン・レストラード)

Trainer:Mickael Seror(ミカエル・セロー)

2着 Shabrack(シャブラック)

3着 Fiumiccino(フィウミッチーノ)

レースタイム

4:52.70(292.70)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/cmFnNW0rRm9aQzhiZlpkMXBPNkp6dz09

スタートでニコスインヴィクタ(Nicos Invicta)が出てくるが、たすきコースでマハラジャがコース利を生かし先頭に立つ。そのまま直線を向くと後続の追い上げを振り切り快勝した。シャブラックがいい脚で追い上げ2着、フィウミッチーノが3着。

この日はペネトロ4.0とやや硬め(障害競馬比)の馬場で行われたこともあるのか、早め先頭の馬が軒並み好走しているようだった。勝ったマハラジャは前走アラン・デュ・ブレイユ賞(G1)5着からの転戦で、その前のリステッド2戦では4着続きだったものの待望の初勝利が重賞勝ちとなった。ただ、この日の例にもれずすんなり運べた利は考慮した方がいいだろう。

前走オートゥイユのリステッド2着だったシャブラック、クラス2で2着だったフィウミッチーノが続き、これらの馬は秋になっての成長に期待したいところ。種牡馬として活躍中のパラディーソ(Paradiso)を兄にもつノヴァーク(Novak)はいったん伸びかけたがじりじりで、期待ほどには走れていないようだ。

レース感想:2026年5月16,17日 フランス(FRA)- 重賞競走

〇5月16日

Auteuil(オートゥイユ)

Racing TV Grande Course De Haies D'Auteuil(G1)

(オートゥイユ大ハードル)

2026年5月16日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Haies(ハードル)5100m 

馬場:Lourd(4.6)

5歳66kg  6歳以上68kg 牝馬2kg減 定量 11頭

 

1着 Losange Bleu(ロサンジュブルー)

Jockey:Johnny Charron(ジョニー・シャロン)

Trainer:Dominique Bressou(ドミニク・ブレスー)

2着 Theleme(テレーム)

3着 Jet Blue(ジェットブルー)

 

レースタイム

6:12.73 (372.73)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/ZHJaRFlmK2N3WnA4YnlGN2xiWFlvUT09

 

上半期フランスハードル路線の総決算。ロサンジュブルーとテレームという新旧王者に今年チェルトナムのステイヤーズハードル(G1)を制したホームバイザリー(Home By the Lee)ほか遠征勢が3頭と、なかなか多種済々なメンバー構成となった。

レースはロサンジュブルーが注文通り先頭に立つと遠征馬のアンリザセカンド(Henri the Second)が積極的に絡んでいくが、レース中盤でアンリザセカンドは早々に後退し途中棄権。替わってイリュージョンマシーン(Illusion Machine)がロサンジュブルーについて行くがほかの馬はやや離れての追走に。直線はロサンジュブルーが後続を突き放す一方で、後続に7馬身差をつけ圧勝した。追い込んだテレームが2着、ジェットブルーが3着に続き、直線半ばで失速したイリュージョンマシーンは4着。遠征勢は後方待機のアップルアウェイ(Apple Away)の6着が最高で、ホームバイザリーは行きっぷりが悪く追走一杯で途中棄権となった。

勝ったロサンジュブルーは自分でペースを作り他馬を寄せ付けない文句なしのレースを披露した。去年の本レースはエルクラヴェル(El Cravel)にわずかの差で敗れたが、その後のレースは休み明け以外は敵無しといった状況で、まだ7歳と若く当分この馬の天下が続くだろう。チェルトナム挑戦も見てみたいが、馬主が国内最優先のようで難しそう。

テレームは2年の長期休養明け3戦目で、前走に続いて勝ち馬には水を開けられたが、3着以下にははっきりと差をつけ元王者の意地を垣間見せるレースとなった。今年はチェルトナムの挑戦をにおわせていたが、このまま順調に使えれば来年挑戦する可能性は残っていそうだ。2年前の状態でロサンジュブルーとの対戦を見たいという気持ちはあるが、無事戻ってきてここまでのレースを見せることに感謝したい。

3着以下では去年秋大賞(Grand Prix D'Automne)(G1)2着のジェットブルーが前走から上積みがあったようで直線は良く伸びた。この路線はロサンジュブルーを除いても序列はおおむね固まっている印象が強く、去年のルノー・ド・ヴィヴィエ賞(G1)勝ちのイッツウィンオクロックもいいところなく敗れ、新興勢力はなかなか現れない状況だ。そんな中果敢にロサンジュブルーに挑みに行ったイリュージョンマシーンは最後失速したが、これがいい経験になってほしい。

遠征勢はいいところなく敗れたが、雨が降りしきるこの日の馬場も向いていなかったと思われる。ホームバイザリーは2年前に本レースに挑んだ時は最後脚を使っていたが、今回はレースにすらならない内容。今年春のG1連勝はどちらも時計の速い馬場でのもので、今日の馬場は適性外だったと思われる。逆にフランス勢は普段から水分含みでの馬場を走る必要があり、雨については基本的にプラスとなる馬が多いのかもしれない。

Prix Du Nouveau Cercle De L'union - Prix Sagan(G3)

(サガン賞)

2026年5月17日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Haies(ハードル)3500m 

馬場:Lourd(4.6)

3歳牝馬65kg 別定 9頭

 

1着 Iryna Del Flore(イリーナデルフローレ)

Jockey:Gaetan Masure(ガエタン・マシュール)

Trainer:A&F. Chaillé-Chaillé&Pamart(アルノー・シャイエ=シャイエ&フランソワ・パマール)

2着 Dedel(デデル)

3着 Valdorina(ヴァルドリーナ)

 

レースタイム

 4:16.40 (256.40)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/ZjA0ZzZOcDRsUXlrWFZoeGJyV084dz09

 

3歳世代の牝馬には初めての重賞となる。レースはデデルが快調に逃げていくが最終3コーナーでヴァルドリーナが外から追い上げ直線の追い比べとなる。しかし馬群の中を割ってイリーナデルフローレが最終障害飛越後に突き抜け快勝した。デデルが2着、追い上げたヴァルドリーナは失速して3着。

勝ったイリーナデルフローレは3月のデビュー戦以来のレースで初勝利が重賞勝ちとなった。父ニルヴァーナデュベルレ(Nirvana Du Berlais)、母父サンデサン(Saint Des Saints)というフランス障害王道の血統になる。脚を溜めての伸びはなかなかのもので今後が楽しみ。デデルは馬の行く気に任せた競馬だったが3着以下は離しており、勝ち馬を褒めた方が良さそう。デビュー戦で勝ち馬を、前走この馬を負かしてリステッド勝ちしたインビトゥウィーンデイズ(In Between Days)の今後は気になるところだ。

〇5月17日

Auteuil(オートゥイユ)

Le Defi Haras - Grand Steeple-Chase De Paris(G1)

(ル・デフィ牧場協賛・パリ大障害)

2026年5月17日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Steeple-Chase(チェイス)6000m 

馬場:Collant(4.4)

5歳66kg、6歳以上 68kg 牝馬2kg減 定量 14頭

 

1着 Sel Jem(セルジェム)

Jockey:Johnny Charron(ジョニー・シャロン)

Trainer:Hector de Lageneste &Guillaume Macaire(エクトル・ド・ラジュネスト&ギヨーム・マケール)

2着 Bon Garcon(ボンギャルソン)

3着 Gold Tweet(ゴールドツイート)

 

レースタイム

 8:01.84 (481.84)


(レース展望)

https://jin-sunrize.hatenablog.com/entry/2026/05/17/124320?_gl=1*fh2sdy*_gcl_au*MzExNTUwOTE5LjE3NzgxNTUxMzQ.

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/fr/course/detail/2026/O/UDJIbDZVbTUwOGFCYzZCWkl0N20yZz09

 

上半期フランススティープルチェイス路線の総決算。前哨戦では飛越1回の前水濠障害を2回、向こう正面の難関障害Gros Open DitchとRail Ditch and Fenceを両方飛ぶ過酷な条件である。また展望でも書いた通り5歳から9歳まで幅広い年齢層の馬が出走してきており、国内No.1決定戦として非常に興味深いレースとなった。

レースはフントスガナモス(Juntos Ganamos)が押し出されるように先頭に立ち淡々と後続を引っ張り、1周目の水壕障害、Gros Open Ditchと全馬通過。しかし2周目の水壕障害でキヴァラデュベルレ(Kivala Du Berlais)とカーダム(Kaadam)が落馬。さらにRail Ditch and Fenceで先頭のフントスガナモスが落馬寸前の飛越ミスをしたことで後続が殺到。最終3コーナーで先頭に立ったセルジェムが後続を一気に突き放し圧勝した。いったん2番手に浮上したゴールドツイートを道中後方にいたボンギャルソンがゴール直前で捕らえ2番手に上がった。ゴールドツイートが3着、逃げたフントスガナモスが4着。

勝ったセルジェムは4年前の本レースの勝ち馬だが足かけ2年以上の休養があり、去年本格復帰していていた。去年のラ・エ・ジュスラン賞(G1)で道悪の影響か4着と敗れ、今年の復帰後も見せ場なく敗れていたことで評価は低かったが、終始好位の内で脚を溜め、フントスガナモスが飛越ミスしたところで一気に前と差を詰めそのまま最後まで伸びきった。土曜のテレームといい一度頂点を獲った馬の底力を感じさせるとともに、良く復帰してきたと拍手するしかない。


2着のボンギャルソンは一線級とは力差を感じるレースが続いていただけに正直驚きで、鞍上シャルロット・プリチャードの経験のための出走だとしか思っていなかった。無欲の後方待機がハマったといえばそうだが、馬場自体はいい方に向いたのだろう。鞍上が良く乗ったというのが正直なところ。ゴールドツイートは去年のラ・エ・ジュスラン賞と同様好位で脚を溜目る正攻法のレースだったがあと一歩が伸びないのも同様の結果に。距離は3マイル付近がいいのかもしれず、冬に再度のイギリス遠征はありそう。

フントスガナモスは復調を感じさせる内容だが以前から課題としてあった飛越が悪くもったいない内容に。あれで落ちなかった騎手は一番のファインプレーだが、そろそろ一発あっても。コロキコ(Kolokico)やトスカーナデュベルレは全く動けずで、状態が秋ほどでなかったか、馬場が悪すぎたか何かしらの要因があるのだろう。2周目水壕で落馬した2頭のうち、カーダムは残念ながら助からなかったそう(確定ソースが見当たらないがSNSで多数報告あり)。

ここまで雨の降りしきる馬場だとスピード能力より体力と経験が生きるのか、上位5頭のうち9歳が2頭、8歳が1頭と高年齢の馬が多い結果となった。若年馬優勢と見た私の展望は全く的外れの結果に終わっており、ただ土下座するほかない。


Prix Alain Du BreilーGDE course De Haies De Pritemps Des Quatre Ans(G1)

(アラン・ドゥ・ブレイユ賞)

2026年5月17日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Haies(ハードル)3900m 

馬場:Collant(4.4)

4歳67kg 牝馬2kg減 定量 8頭

 

1着 Selma De Vary(セルマデヴァリー)

Jockey:Paul Townend(ポール・タウネンド)

Trainer:Willie Mullins(ウィリー・マリンズ)

2着 Delmegan(デルメガン)

3着 Leopard Du Berlais(レオパールデュベルレ)

 

レースタイム

 4:43.23 (283.23)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/U1g3U2o2OFVpOUFBTHAzR0Fqb2NuZz09

副題が指す通り上半期フランス4歳ハードル路線のチャンピオン決定戦。アイルランドからセルマデヴァリーが遠征してきた。

レースはエダムラ(Edamura)が先頭に立ち淡々と逃げるが、2周目1コーナーの障害飛越後に足を滑らせて落馬。替わってキリングビッド(Killing Bid)が先頭に立つが馬群は一団のまま直線を迎えると、外から勢いよく追い上げたセルマデヴァリーが追いすがるデルメガンとの叩き合いを制した。やや離れて3着にレオパールデュベルレ。

勝ったセルマデヴァリーはフランス出身で、フランス時代は去年のサガン賞(G3)でデルメガンとの対戦経験もあったがその時はいいところなく敗れていた。今シーズンから現厩舎に移籍し、英愛のジュヴェナイルハードル路線ではG1上位級を争っていた。今回は最終3コーナーで勢いよく追い上げると同時にデルメガンを内に閉じ込めた鞍上の手腕が見事で、着差を考えると勝負を分けたところに思える。

逆にデルメガンは最終3コーナーで閉じ込められ、仕掛けを待たされたのが大きかった。もっとスムーズに仕掛けられたら結果は違ったかもしれないが結果論か。去年のカンバセラス賞(G1)を勝ったレオパールデュベルレは復帰2戦より格好をつけるレースとなったが、やや成長力には疑問を感じさせる内容が続いている。父エクト(Ectot)はハリケーンラン(Hurricane Run)の仔で2016年のジョーハーシュターフクラシック(G1)勝ちなどあるが、まだ産駒は出始めたばかりのよう。


Prix Ferdinand Dufaure(G1)

(フェルディナンド・デュフォール賞)

2026年5月17日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Steeple-Chase(チェイス)4400m 

馬場:Collant(4.4)

4歳67kg 牝馬2kg減 定量 9頭

 

1着 Metoronomique(メトロノミーク)

Jockey:James Reveley(ジェームズ・レヴリー)

Trainer:Noel George & Amanda Zetterholm(ノエル・ジョルジュ&アマンダ・ゼッターホルム)

2着 Victrix Du Mesnil(ヴィクトリクスデュメニル)

3着 Duc De Roche(デュックドロッシェ)

 

レースタイム

 5:52.67 (352.67)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/Z1RtTjdCVjJQUkFxbFEwSGFaQjh0dz09


上半期フランス4歳スティープルチェイス路線のチャンピオン決定戦。レースは第一障害で早々にグッドガールドファウスト(Good Girl De Faust)が落馬。行きっぷり良く先頭に立ったメトロノミークが終始先頭を譲らず、直線は後続を突き放す独走となり圧勝した。道中後方待機のヴィクトリクスデュメニルが最後2着に上がり、デュックドロッシェが3着。

勝ったメトロノミークはコンピエーニュのホッパー賞(G3)を圧勝して臨んできたが、ここでも身体能力で他馬を圧倒するレースとなった。大跳びで見栄えのする飛越をするので楽しみになるが、一方で前進気勢が強くこのような馬の制御に長けたジェームズ・レヴリーだから乗りこなせた感もある。距離はあまり伸ばさない方が良さそうで、英愛遠征も視野に入れてくるかもしれない。2着以降は展開で変わってきそうだが、いい手ごたえで最終コーナーを追い上げたメリスデュマタン(Melisse Du Mathan)は残り2障害でもったいない落馬となった。

ARQANA Prix Aguado(G3)

(アグアド賞)

2026年5月17日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Haies(ハードル)3500m 

馬場:Collant(4.4)

3歳牡・せん馬65kg 別定 9頭

 

1着 Hulon Bleu(ユーロンブルー)

Jockey:Gabin Meunier(ギャバン・ムニエ)

Trainer:Dominique Bressou(ドミニク・ブレスー)

2着 Jardin Paturle(ジャルダンパチュルル)

3着 Saint Savin(サンサヴァン)

 

レースタイム

 4:15.94 (255.94)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/d2sxQllDZUxRc2dQVXorN0YxdTVNUT09


3歳世代の牡馬・せん馬には初めての重賞となる。ナルトバンボウ(Naruto Banbou)が逃げるが馬群は一団で進み、直線2番手に上がったユーロンブルーがしっかり伸び快勝した。後方から内目を通って伸びてきたジャルダンパチュルル、外を追い上げたサンサヴァンと続いた。

勝ったユーロンブルーは圧勝したデビュー戦に続いて強いところを見せた。今のところデビューした馬の中では1頭際立ったパフォーマンスで、秋はこの路線の主役として臨むことになりそう。2着以下では外から伸びた牡馬サンサヴァンが目立ったが、デビューして4戦目で少しずつ上向いてきたよう。

 

展望:2026年5月17日 フランス(FRA) Le Defi Haras - Grand Steeple-Chase De Paris(G1) (パリ大障害)

〇5月17日

Auteuil(オートゥイユ)

Le Defi Haras - Grand Steeple-Chase De Paris(G1)

(ル・デフィ牧場協賛・パリ大障害

仏 Auteuil(オートゥイユ)

Steeple-Chase(チェイス) 6000m 

馬場(前日):Lourd(4.6)

5歳66kg 6歳上68kg 牝馬2kg減

発走時刻:現地時間 16:05(日本時間 23:05)

 

【メンバー表】

※レース終了後結果に切り替わり

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/cnRMZHN6dDZSUGtrNEpZODY4TFhtdz09

 

馬番 |馬名| 騎手

1|インラヴ(In Love)|ギャバン・ムニエ(Gabin Meunier)  
2|ゴールドツイート(Gold Tweet)|クレマン・ルフェーブル(Clément Lefebvre)  
3|ボンギャルソン(Bon Garcon)|シャルロット・プリチャード(Charlotte Pritchard)  
4|フントスガナモス(Juntos Ganamos)|カンタン・サマリア(Quentin Samaria)  
5|トスカーナデュベルレ(Toscana du Berlais)|フロレント・ベイル(Florent Bayle
)  
6|カパカドテ(Kapaca De Thaix)|レオポール・ブレシェ(Leo-Paul Brechet)  
7|ケンタッキーウッド(Kentucky Wood)|ジョフリー・レ(Geoffrey Ré)  
8|コロキコ(Kolokico)|ジェームズ・レヴリー(James Reveley)    
9|セルジェム(Sel Jem)|ジョニー・シャロン(Johnny Charron)    
10|カーダム(Kaadam)|ガエタン・マシュール(Gaetan Masure)  
11|ルプチシュヴァル(Le Petit Cheval)|バティスト・ル・クレルク(Baptiste Le Clerc)  
12|カレーダス(Karre D'as)|トマ・ジュルニアック(Thomas Journiac)  
13|クラウンデュベルレ(Crown du Berlais)|ルーカス・ズリアーニ(Lucas Zuliani)  
14|キヴァラデュベルレ(Kivala du Berlais)|フェリックス・ド・ジャイルズ(Felix De Giles)  


上半期のフランススティープルチェイス古馬チャンピオン決定戦。同日には4歳限定のHaies(ハードル)G1であるアラン・デュ・ブレイユ賞(Prix Alain Du Breil)、同じく4歳限定のスティープルチェイスG1であるフェルディナンド・デュフォール賞(Prix Ferdinand Dufaure)も行われ、フランス障害競馬の上半期メインイベントとも言える日。←去年からの流用

 

前日のオートゥイユ大ハードル(Grande Course De Haies D'Auteuil)ではイギリス・アイルランドから遠征馬3頭、うち1頭はチャンピオンホースのHome By the Leeという層の厚い構成で、ロサンジュブルー(Losange Bleu)やテレーム(Theleme)といったフランストップクラスとの激突という国別対抗戦の様相を示していた。


他方、こちらは6000mという距離(イギリス・アイルランドではハンデ戦のカテゴリ)の影響か最近遠征馬はあまり来ないため、フランスの国内最強決定戦の要素が強いレースとなる。しかし、ここ数年はタレントが豊富で若い世代からも有力馬が多く見どころは十分。

今年も上は9歳、下は5歳と幅広い年齢層から出走馬を集めており、ハードル路線から転向して出走をにおわせていたG1勝ちのあるエルメスベイ(Hermes Baie)やサンデスプリ(Sain D'esprit)、Haiesの前哨戦でロサンジュブルーを負かしたリーダースポール(Leader Sport)などは回避したものの、なお多彩なメンバー構成となっている。


【各馬短評】

1|インラヴ(In Love)|ギャバン・ムニエ(Gabin Meunier)  


この路線のベテランで、2024年のラ・エ・ジュスラン賞(G1)3着など上位善戦の経歴があります。去年はリヨンパリイでHaiesを一叩きしてG1へというローテを組んだが本番ではいいところなく、やや衰えを感じさせます。今年はエイントリーのハンデ重賞を使って挑むやや変則的なローテーションなのも意図が見えず、重い馬場を頼りにどこまで善戦できるか。

2|ゴールドツイート(Gold Tweet)|クレマン・ルフェーブル(Clément Lefebvre)  
過去チェルトナムに遠征してのG2勝ちはあったものの、G1クラスでは家賃が高いレースを続けていた。しかし去年秋のラ・エ・ジュスラン賞ではあわや勝つかという大激走(繰り上がり2着)をし、その後は馬が変わったのかチェルトナムゴールドカップの遠征を挟んだのち、前走アングル賞(G2)を勝って臨む。ラ・エ・ジュスラン賞、アングル賞共にコースロス無く運んだ利はあり、真正面の力比べでは見劣ることから今回も同様のレース運びをしてきそう。あとは去年ダイヤモンドカール(Diamond Carl)でこのレースを制した鞍上の手腕しだい。

3|ボンギャルソン(Bon Garcon)|シャルロット・プリチャード(Charlotte Pritchard)

去年5月のデスドラグ賞(G2)でグループ格競走初勝利のあと、秋シーズンは期待されたが前哨戦は尻すぼみの結果に終わりラ・エジュスラン賞は回避、今年も2戦してさえない結果に終わっている。デスドラグ賞もシーズン終盤でメンバーは比較的手薄だったこともあり、ここは厳しい戦いとなりそう。鞍上の女性騎手シャルロット・プリチャードは直近では後述のカレーダスにも騎乗したりと重賞クラスで徐々に名前を見るようになっており、ここはいい経験になればというところか。
 
4|フントスガナモス(Juntos Ganamos)|カンタン・サマリア(Quentin Samaria)


2023年のフェルディナンド・デュフォール賞勝ちのあと、2024,25年とこの路線の主役候補として期待された。しかし不安定な飛越が原因でG1ではポカが多く、あまり順調に使えないまま今に至っている。今年はオートゥイユではなくコンピエーニュで2戦したが内容は平凡で、あまり小回りの利くタイプではないため気にすることはないかもしれないが、決して順調とは言いがたいところ。馬場が重いのはいい方に向きそうであとは地力に期待。

 
5|トスカーナデュベルレ(Toscana du Berlais)|フロレント・ベイル(Florent Bayle
 

2024年のアングル賞(G2)勝利後がは善戦すれども勝ち切れないレースが続いていたが、去年秋のラ・エ・ジュスラン賞で初G1制覇。今年はオートゥイユの前哨戦を2回使い4→2着と型通り上昇しており、重い馬場もラ・エ・ジュスラン賞で克服済みと最有力候補と思われる。
鞍上のフロレント・ベイルは去年のラ・エ・ジュスラン賞ではカーダムに騎乗していたが、トスカーナデュベルレの鞍上ピエール・ドゥブーグと入れ替わる形であり、ここはリベンジなるかどうか。

6|カパカドテ(Kapaca De Thaix)|レオポール・ブレシェ(Leo-Paul Brechet)


冬のポー開催から頭角を現し始め、リステッド勝ちにポー大障害(G3)は2着。その後オートゥイユの前哨戦を2回使いともに3着として臨む。去年9月から休まず使っていることからこれ以上の上積みは見込みづらく、前走ミュラ賞(G2)も勝ち馬から11馬身差を付けられておりやや厳しい戦いとなりそう。
父親は日本で走っていたディープインパクト産駒マーティンボロ。チェルトナムフェスティバルのクイーンマザーチャンピオンチェイス(G1)では同じ父親のマジュボローが主役級の評価を受けていたが(結果は敗れる)、こちらは果たしてどうだろうか。
 
7|ケンタッキーウッド(Kentucky Wood)|ジョフリー・レ(Geoffrey Ré)  


HaiesとSteeple-Chaseどちらでも上位争いできる珍しい馬で、去年は春はHaies、秋は秋大賞(G1)の後Steeple-Chaseのジョルジュ・コントロワ賞(G2)を走り2着と善戦した。今年はSteeple-Chaseを3戦しトロイタウン賞(G3)2着などまずまずの戦績にまとめているが、さらにメンバー強化となるここでは少し厳しいか。


8|コロキコ(Kolokico)|ジェームズ・レヴリー(James Reveley)


2024年のフェルディナンド・デュフォール賞勝ちのあと、行きたがる気性のためレースが安定せずしばらく低迷していたが、鞍上のジェームズ・レヴリーが手のうちに入れてからは後半のロングスパートを武器に成績が安定。去年はパリ大障害、ラ・エジュスラン賞ともに2着入線とこの路線の主力として活躍した(なお、後者は薬物検出により失格)。今年は3月のミュラ賞(G2)で2着としてから直行のローテーションで、順調に行けば上位争いだろう。ただし脚質上目標にされることも多く、去年は5戦中4回が2着というどこぞのコレクターみたいな成績であり、勝ち切るには鞍上の手腕にかかるところが大きい。
   
9|セルジェム(Sel Jem)|ジョニー・シャロン(Johnny Charron)    

2022年のパリ大障害の勝ち馬で、そこから2年+1年の休養を挟みまたトップクラスに戻ってきた。このような復活劇が平地より多いのが障害の面白さの1つだと思う。去年秋のエロス7世賞(G3)で久々の重賞制覇を上げ、ラ・エ・ジュスラン賞では4着入線としたが、今年は2戦して共にいいところなく敗れている。加齢の影響を考えないといけないのか良化がスローなのかは判断できないが、去年秋ほどの状態では無さそう。また、小柄な馬で去年のラ・エ・ジュスラン賞では馬がのめっていたとのコメントもあり、重い馬場はいい条件ではないだろう。


10|カーダム(Kaadam)|ガエタン・マシュール(Gaetan Masure)  


2024年のモーリス・ジロワ賞(G1)勝ちのあと翌年の飛躍が期待されたが、春は1戦して休養、秋は3戦して2戦落馬と不完全燃焼の結果に。特にラ・エ・ジュスラン賞は直線入口をいい手ごたえで迎えながら残り2障害での落馬という悔しい結果で、能力は十分通用するところを見せている。今年は2戦して前走のアングル賞では落馬競走中止と、飛越の問題は抱えているがそこがクリアできれば楽しみ。


11|ルプティシュヴァル(Le Petit Cheval)|バティスト・ル・クレルク(Baptiste Le Clerc)  


今年3頭出走している5歳勢の1頭。去年はリステッド勝ち程度の実績だったが、今年からスティープルチェイスに転向し3戦目のウィリアムアレクヘッド賞(G3)でカーダム相手に快勝し、重賞初制覇を飾って挑んできた。2戦目のクラス1戦ではサンデスプリに完敗したものの、レース運びの良さは目立ち相手強化のここでも十分楽しめそう。

12|カレーダス(Karre D'as)|トマ・ジュルニアック(Thomas Journiac)  
去年秋に休養明けでフォンデュール賞(G3)に出走し、大逃げを打ちシャルロット・プリチャードと共に鮮やかなレースを見せた。しかし次走のジョルジュ・コントロワ賞(G2)では落馬に終わり、コントロールの難しさもまた課題として現れる結果となった。今年初戦のミュラ賞では控えるレースを試みてそれなりに伸びたものの、更なる延長と相手強化で常識的には厳しそうだ。鞍上がまた乗り替わりとなるのもいい材料では無さそう。

13|クラウンデュベルレ(Crown du Berlais)|ルーカス・ズリアーニ(Lucas Zuliani)  

5歳勢の1頭。去年の秋にリステッドとモルジェ賞(G3)を連勝し、来年の活躍が楽しみになるところを見せた。しかし今年は3戦して初戦のロベルト・ド・クレモン=トネール賞2着のは凡走続きでやや壁に当たっている。条件的には厳しいが、素質頼みで一変を期待するのはありかもしれない。


14|キヴァラデュベルレ(Kivala du Berlais)|フェリックス・ド・ジャイルズ(Felix De Giles)  

5歳勢の1頭。去年はHaiesでアラン・ドゥ・ブレイユ賞(G1)を勝つものの秋シーズンはやや煮え切らない結果となり、今年はSteeple-Chaseに移行。初戦のミュラ賞でコロキコ相手に快勝しここに臨んできた。初戦でいきなりスティープルチェイスに対応するのは馬の能力だろうが、一方で前走は64kgとコロキコから4kg斤量をもらっていたのも事実で、斤量増と距離を勢いと素質でどう対応するか。

【予想】(売ってないけど)
誰が逃げるかはわからないにしろ、2周目のどこかでコロキコが仕掛けていくだろうことが想定される。今週は雨予報で馬場がかなり重くなる可能性が高そうで、去年のラ・エ・ジュスラン賞上位組はある程度崩れなさそう。ただコロキコはいつも目標になるので2,3着が有力か。無難ならトスカーナデュベルレ、ひねるならちゃんと飛越した時のカーダムか。

5歳勢は3頭いてどれも気になるところだが、筆頭はサンデスプリが出ていたらどれぐらいやれるかという意味合いもありルプティシュヴァルとしたい。

◎トスカーナデュベルレ

〇カーダム

▲ルプティシュヴァル

☆キヴァラデュベルレ

△コロキコ

×ゴールドツイート、クラウンデュベルレ、

 ◎が人気なので絞りたいけど難しいレース。◎=〇▲☆=いろいろの3複だろうか。×勢は配当しだいで切りたいやつ。


レース感想:2026年4月 フランス(FRA)- 気になったレースより

お久しぶりです

3月から仕事にプライベートと色々重なり時間が取れず、かれこれ2か月近く更新が開いていました。Cheltenham FestivalもAintree GrandNationalもリアルタイムで見れず残念でした。

5月のGrand Steeple-Chase De Parisには更新少しずつ戻していきたいと思います。
とは言っても、断続的に時間が取れない期間もあるので、今まで以上に更新は抜けるかもしれません。もし更新に気が付いた方がいらっしゃったらどうか温かくのぞいていってください。

〇4月19日

Auteuil(オートゥイユ)

Prix Wild Monarch (Pouliches)

(ワイルドモナーク賞 牝馬限定)

2026年4月19日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Haies(ハードル)3000m 

馬場:Tres Souple(4.0)

3歳牝馬67kg 定量 11頭

 

1着 Nathalie Jolie(ナタリージョリー)

Jockey:Joel Phelippe(ジョエル・フィリップ)

Trainer:Mickael Seror(ミカエル・セロー)

2着 Nirvana Star(ニルヴァーナスター)

3着 Tsunawatari(ツナワタリ)

 

レースタイム

3.41.55 (221.55)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/fr/course/detail/2026/O/dGZNbklIc3BFaVBFczRsdEhnN2hLdz09

 

中団で脚を溜めたナタリージョリーが直線で内を突くと、最終障害後に後続を突き放し快勝した。最終障害までは食い下がったニルヴァーナスターが2着、ツナワタリが3着。

勝ったナタリージョリーは無理せず控える競馬から直線入り口で前を射程圏に入れると、しっかり伸びて快勝した。早々にアイルランドのJP McManusが購入したようで、来シーズンのジュヴェナイルハードル路線に現れそうだ。

ニルヴァーナスターもしっかり伸びているが相手が1枚上だったか。
ツナワタリは内で脚を溜めた分最後の3着争いを制したがこの名前はやはり日本語なんだろうか。向こうの実況もこの馬だけ不自然に読み上げてるの聞くのは楽しい。


〇4月25日

Auteuil(オートゥイユ) 

Grand Steeple-Chase Masters - Prix Ingre (G2)

(アングル賞)

2026年4月25日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Steeple-Chase(チェイス)4400m 

馬場:Tres Souple(4.0)

5歳以上 64kg、6歳以上 66kg 牝馬2kg減 別定 8頭

 

1着 Gold Tweet(ゴールドツイート)

Jockey:Clément Lefebvre(クレマン・ルフェーブル)

Trainer:Gabriel Leenders (ガブリエル・レンダース)

2着 Toscana du Berlais(トスカーナデュベルレ)

3着 Lacokokeldy(ラココケルディ)

 

レースタイム

5:33.82 (333.82)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/fr/course/detail/2026/O/UDJIbDZVbTUwOGFCYzZCWkl0N20yZz09

 

逃げたラココケルディが直線半ばまで粘るところ、内をすくったゴールドツイートが残り2障害で抜け出すと、外から追い上げたトスカーナデュベルレの追い上げを振り切った。トスカーナデュベルレが2着、逃げたラココケルディが粘り3着と続いた。

ゴールドツイートは去年のラ・エ・ジュスラン賞(G1)2着(3位入線)など復調の兆しを見せた後イギリスのチェルトナムゴールドカップ(G1)に挑戦し、ここはそれ以来のレースとなった。フランス勢にとって下り坂で伸びる脚が求められるチェルトナムは全体的にあまり向いていないように思われ、そこでの敗戦自体は気にすることはなさそうな結果だった。ただ、ラ・エ・ジュスラン賞もだが鞍上がロス無く乗っていることは考慮しておきたい。

トスカーナデュベルレはG1勝ちの分斤量を他馬より背負っているということで、叩きとしては上々の結果だろう。できれば去年のラ・エ・ジュスラン賞同様雨が望ましいか。前走リステッド勝ちから臨んできたラココケルディはマイペースで運べた利もあれど強いメンバー相手に善戦の3着。ペネトロ4.0の良い馬場も向いたかもしれない。

セルジェム(Sel Jem)やクラウンデュベルレ(Crown du Berlais)といった有力どころは終始後方のまま見せ場なく終わった。まだ叩き台ということかもしれないが次走はどこまで変わるか。また、去年のラ・エ・ジュスラン賞で見せ場を作ったカーダム(Kaadam)は2周目Rail Ditch and Fenceで落馬と相変わらず飛越に不安のある所を見せた。


レース感想:2026年2月23日 フランス(FRA) Auteuil(オートゥイユ)- 重賞級競走

〇2月23日

Auteuil(オートゥイユ) 

Prix Juigne (G3)

(ジュイニュ賞)

2026年2月23日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Haies(ハードル)3900m 

馬場:Lourd(4.8)

5歳以上 64kg、6歳以上 66kg 牝馬2kg減 別定 8頭

 

1着 Sain d'Esprit(サンデスプリ)

Jockey:Angelo Zuliani (アンジェロ・ズリアーニ)

Trainer:Francois Nicolle (フランソワ・ニコル)

2着 Kyrov(キーロフ)

3着 Jet Blue(ジェットブルー)

 

レースタイム

4:51.75 (291.75)

 

前半(900m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

54.87- 160.92 (16.09) - 75.96 (15.19)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/Z0EvZ3R6MElOUFZ0WnQyNi9KTjhmUT09

 

逃げるジンズ(Djin's)を最終3コーナーでキーロフが捕らえ押し切りを図るが、1頭前を追ったサンデスプリが直線楽に先頭に立ち快勝した。キーロフが2着、3着は後方から伸びたジェットブルーが入った。

サンデスプリは去年の4歳Haies路線のトップクラスで、前走ルノー・デュ・ヴィヴィエ賞(G1 4歳H3900m)では2着として以来の競馬だが幸先のいい復帰戦となった。この後スティープルチェイスに回るようで(3/14に初戦を勝利)、ロサンジュブルーとの対戦を見たかったがどこまでやれるか。

キーロフは直線入口で先頭に立つ正攻法も相手が悪く、引き続きこのクラスなら勝ち負けできそう。去年末アスコットのロングウォークハードル(G1 3マイル)に遠征したジェットブルーはそれ以来となったが今回は休み明けといった感じのレースだった。

 

 

Prix Tofano (Classe2)

(トファーノ賞)

2026年2月14日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Steeple-Chase(チェイス)4400m 

馬場:Lourd(4.8)

5歳66kg 6歳以上68kg 別定 7頭 

 

1着 Hermes Baie(エルメスベイ)

Jockey:Bertrand Lestrade(ベルトラン・レストラード)

Trainer:Francois Nicolle (フランソワ・ニコル)

2着 King Le Dun(キングルダン)

3着 Legrec(レグレック)

 

レースタイム

6:01.92 (361.92)

 

前半(1400m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

115.75 - 163.36 (16.34) - 82.81 (16.56)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/ODEwYk1uVG8xQ3dheXl2dll3S1gvQT09

ガリポリ(Gallipoli)が快調に逃げるも最終3コーナーでエルメスベイに並びかけられると直線失速。そのままエルメスベイが後続を振り切り快勝した。中団から伸びたキングルダンが2着。

エルメスベイはHaies路線でG1を2勝の実績があるが2024年12月以来の休み明けで、今回初のスティープルチェイス戦を飾った。直線は最終障害後に差を詰められるも最後またしっかり伸びたように余裕はありそうで、次走以降に楽しみを持てる1戦だった。去年Haiesでロサンジュブルーをちぎったこともあるガリポリだが、こちらは久々のスティープルチェイスがこたえたのか直線いいところがなかった。

レース感想:2026年1月5日 中山新春ジャンプS、10日京都 牛若丸ジャンプS、24,31日小倉 日本(JPN) - オープン級競走

〇1月5日

●中山(JPN)

中山新春ジャンプS(OP)

2026年1月5日 日本 中山競馬場 芝→ダ 3200m 良

4歳59kg 5歳以上60kg 牝馬2kg減 別定 9頭

1着 コンテナワールド

騎手:井上 敏樹

調教師:中竹 和也

2着 ディナースタ

3着 フォージドブリック

全体時計

3:35.7(215.7)

前半(1600m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

108.0(13.50)-107.7(13.46)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

54.7(13.68)-53.0(13.25)


(結果)
https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1006202601020820260105/D8


好スタートを決めたコンテナワールドがかかり気味に絡んできたデシマルサーガを制して逃げ、3番手以降はさらに離れて追走する。2周目でコンテナワールドはペースを落としフォージドブリックやヘザルフェンが追い上げるが、コンテナワールドは直線入口で差を広げ悠々逃げ切った。接戦の2着争いは最終3コーナーで差を詰めたディナースタが制し、フォージドブリック、ヘザルフェンと続いた。

コンテナワールドはここ数戦は逃げられずに着が悪い結果が続いていたが、去年4月には中山のオープン戦で2着があり久しぶりの中山でオープン初勝利となった。小回り適性が高いのか最終3コーナーの加速は目立ち、他が追い上げに苦労する分中山のコースが向くのだろう。京都や中京のような下り坂で後続で加速しやすいコースで苦戦していたと考えると納得は行くか。

ディナースタは前の争いからはやや距離を置き勝負所から進出していく正攻法の競馬もさすがに前に楽をさせ過ぎたか。早仕掛けを懸念したか、勝てると判断したかはわからないが、同じような競馬で2戦続けて負けるのはよろしくない。フォージドブリックは好位から早めに押し上げる競馬でこの馬の力は出し切っている。ヘザルフェンも早めに押し上げたが直線はあと一伸びを欠いた。英愛で走っていても不思議ない血統でストライドの大きな走りをしており、小回り中山は向くコースではないよう。距離はもっと伸ばしても大丈夫に思えるが。

 

〇1月10日

●京都(JPN)

牛若丸ジャンプS(OP)

2026年1月10日 日本  京都競馬場 芝→ダ 3170m 良

4歳59kg 5歳以上60kg 牝馬2kg減 別定 11頭

1着 シホノスペランツァ

騎手:高田 潤

調教師:寺島 良

2着 インディゴブラック

3着 レッドバロッサ

全体時計

3:35.4(215.4)

前半(1570m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

106.4(13.55)-109.0(13.63)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

55.6(13.90)-53.4(13.35)


(結果)
https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1008202601030820260110/88

枠順有利にインディゴブラックが逃げ、後続を離していく。離れた2番手集団では2周目手前でシホノスペランツァが2番手にあがるも先頭との差はついたまま2周目に入る。直線入口でシホノスペランツァがインディゴブラックとの差を詰め、残り100mでシホノスペランツァが捕らえ切った。インディゴブラックが粘り切り2着、後方から追い上げたレッドバロッサが3着。

シホノスペランツァは前走休み明け福島のオープンを2着惜敗の後ここに臨んでいた。小回り障害増となる京都への対応が問題だったが、1周目向こう正面で早めに2番手に上がりロスを抑えた高田騎手の好判断もあり、最後はきっちり前を捕らえ切った。距離に関しては伸ばしても大丈夫だろう。インディゴブラックはかかり気味に前へ行くのはいつものことでこれは仕方なく、最後までよく走っており勝ち馬を褒めるところか。レッドバロッサはスタートで後手を引いたのが最後まで響き、最後は追い上げたが届かず。2番手以降はスローなペースと思われ、もっと全体的に流れる厳しいペースの方が向きそうだ。

 

〇1月24日

●小倉(JPN)

障害オープン

2026年1月24日 日本 小倉競馬場 芝 3390m 良

4歳59kg 5歳以上60kg 牝馬2kg減 別定SA 7頭

1着 テイエムマジック

騎手:難波 剛健

調教師:鈴木 孝志

2着 タイキフロリゼル

3着 トーアモルペウス

全体時計

3:45.5(225.5)

前半(1790m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

122.6(13.70)-102.9(12.86)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

52.4(13.10)-50.5(12.63)


(結果)

https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1010202601010420260124/F5

逃げるトーアモルペウスをタイキフロリゼルが2周目水壕で交わして先頭に立つ。この2頭が後続を引き離して逃げ込みを図るところ、最終3コーナーでテイエムマジックがただ1頭追い上げ、タイキフロリゼルを残り100mで捕らえ快勝した。タイキフロリゼルが2着、競り落とされたトーアモルペウスも3着に粘った。


開幕週だからか隊列の動きが全くないレースとなった。勝ったテイエムマジックは前走阪神のオープンに続いて連勝とした。勝負所から捲り上げる形が板についてきている。タイキフロリゼルは減量3kg減を生かしてレース中盤から先頭に立つ積極的な競馬で、馬場の恩恵もあったか上々の粘り。勝ち馬が強かった。トーアモルペウスも去年オープン勝ちのある小倉で一変した。

 

〇1月31日

●小倉(JPN)

障害オープン

2026年1月31日 日本 小倉競馬場 芝 2860m 良

4歳59kg 5歳以上60kg 牝馬2kg減 別定SB 7頭

1着 ホークフィールド

騎手:高田 潤

調教師:武 英智

2着 ロードリベラシオン

3着 フレッチア

全体時計

3:09.6(189.6)

前半(1260m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

85.8(13.62)-103.8(12.98)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

53.7(13.43)-50.1(12.53)


(結果)

https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1010202601030420260131/FE


外枠から行き脚がついたフレッチアが後続を離した逃げを打つが後続が徐々に追い付き、2周目水壕でロードリベラシオンが先頭を奪う。先頭からやや離れて追走したホークフィールドが最終3コーナーで徐々に進出し、直線でロードリベラシオンを捕らえ快勝した。2番手に引いたフレッチアが粘り3着。

ホークフィールドは障害初戦の11月福島の未勝利から連勝とした。道中折り合いもしっかりついて最後伸びる完成度が高いレースで、まだ上を目指せそう。ロードリベラシオンは前述タイキフロリゼルにも騎乗していた坂口Jが3kg減を生かし積極的な競馬をしたのが功を奏したか最後勝ち馬に捕まる。夏の新潟ジャンプS(J・G3)以来のフレッチアは相変わらず前進気勢の強い走りだったがレース中盤からは落ち着いた走りでだいぶ障害のペースに慣れてきたよう。溜めても伸びるタイプには見えずベストは逃げて脚を残す形か。

レース感想:2026年2月14日 フランス(FRA) Auteuil(オートゥイユ)- 重賞級競走

〇2月14日

Auteuil(オートゥイユ) 

GSC Masters - Prix Robert de Clermont-Tonnerre (G3)

(ロベール・ド・クレルモン=トネール賞)

2026年2月14日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Steeple-Chase(チェイス)4400m 

馬場:Lourd(4.9)

5歳以上 64kg、6歳以上 66kg 牝馬2kg減 別定 8頭

 

1着 Kilometre Illimite(キロメートルイリミテ)

Jockey:Gaetan Masure (ガエタン・マシュール)

Trainer:A&F. Chaillé-Chaillé&Pamart (アルノー・シャイエ=シャイエ&フランソワ・パマール)

2着 Crown du Berais(クラウンデュベルレ)

3着 Kapaca de Thaix(カパカドテ)

 

レースタイム

5:59.83 (359.83)

 

前半(1400m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

120.94 - 162.46 (16.25) - 76.43 (15.29)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/TEwxajJPQkQwME1yWVpCVS96MHV3dz09

2026年のオートゥイユ開催初日のメイン格で、パリ大障害(Grand Steeple-Chase De Paris)(G1)に向けての前哨戦シリーズ『Grand Steeple Chase Masters』の第1戦となる。
去年のパリ大障害、ラ・エ・ジュスラン賞で共に2着だったコロキコ(Kolokico)の登録があったが出走取消となっている。

レースはカパカドテが逃げるが直線でキロメートルイリミテが真ん中から突き抜け、遅れて伸びてきたクラウンデュベルレ以下に快勝した。カパカドテが3着。

勝ったキロメートルイリミテは前走ポー大障害(G3 S5300m)では下がってきた馬を避けれず落馬に終わっていたが、ここで巻き返した。コース替わり自体は問題なかったようだが、順調に使っていた強みはあったと思われここからが正念場だろう。去年秋にオートゥイユでモルジェ賞(4歳G3 S4400m)を勝ったクラウンデュベルレは今年初戦だったが、少し反応が悪いところを見せたが最後は伸びてきて力のある所を見せた。年長馬との初戦としては上々で今後が楽しみになるレースだった。

マーティンボロ産駒のカパカドテはマイペースで運んだが粘り切れず。このクラスではもう少し道悪などの助けが必要かもしれない。去年12月のジョルジュ・クルトワ賞2着のケンタッキーウッド(Kentacky Wood)はいいところが無かったが、つかみどころのない馬であまり気にすることはなさそう。ポー大障害を勝ったエクスペリー(Expery)は追走に苦労し、いいところなく敗れた。

Prix Beugnot (Listed)

(ブノ賞)

2026年2月14日 仏 Auteuil(オートゥイユ)

Haies(ハードル)3600m 

馬場:Lourd(4.9)

6歳以上 ディバイドハンディキャップ 16頭 

 

1着 Kaline des Boullat(カリーヌデブーラ)

Jockey:Bryony Frost (ブライオニー・フロスト)

Trainer:Mickael Seror (ミカエル・セロー)

2着 Blekolina(ブレコリーナ)

3着 Kassel Allen(カッセルアレン)

 

レースタイム

4:32.83 (272.83)

 

前半(600m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

33.24 - 163.30 (16.33) - 76.29 (15.26)

 

(結果 時計はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2026/O/OCtseUE3MWlDdGthZFcraXE1WndnUT09

逃げたカリーヌデブーラを目掛けて直線手前で後続が殺到するも、最終障害から二枚腰を見せたカリーヌデブーラがわずかに後続の追撃を抑えきった。3頭が並んだ2着争いはブレコリーナが制し、カッセルアレンが3着。

勝ったカリーヌデブーラは2走前にポーのクラス3で勝った後、前走チェルトナムのノービスチェイスを使って敗れていたがフランスに戻って金星を挙げた。逃げの展開に持ち込めたが直線入り口では数頭に目標にされ決して楽では無さそうに見えた。自分の形だとしぶとそうだ。

カーニュ・シュル・メールで好調だったブレコリーナがここでもいい脚を見せて2着。68.5kgを背負ってのもので今の好調ぶりを感じさせる。カッセルアレンは逆にカーニュ・シュル・メールではいいところが無かったが、オートゥイユに戻って好走した。この馬は広いコースの方が良さそう。