タイトルはそのうち決める

障害競馬用の書き置き

感想:2024年4月16日 仏Auteuil-Prix Philippe Menager(Listed)

Prix Philippe Menager(Listed)

仏 Auteuil Steeple-Chase, 4400m COLLANT (4.3)

4歳牡馬66kg 4歳牝馬2kg減 別定重量  8頭

全体時計

5.53.33(353.33)

 

前半(1400m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

116.61(16.66)-161.14(16.11)-75.55(15.11)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

63.23(15.81)-59.83(14.96)

 

(結果 詳細はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/ZkhlUjE4eU5jcDgrQmtrVWN1L1RTdz09

Kind Lovelyが67kg(牝馬)、ほか6頭はすべて下限斤量。
Steeple-Chaseの4400m戦は中のたすきコースをV字型に通って左回りに戻るのが何か新鮮に見える。

レースはスタート地点から前目にいたKind Lovelyがすんなり先頭に立ち、一団となって進んでいく。
向正面のGros Open Ditchで2番手にいたRoyal Sagaが着地でバランスを崩し後退。さらに直線入口のDouble BarriereでKoristeとComedamが落馬。直線まで先頭で運んだKind Lovelyを内目から追い上げたNosferatuが残り300mで抜き去り快勝。Kind Lovelyが2着に粘り、3着以下は離された。

NosferatuはFontainebleauのClass4から連勝。これがAuteuil初戦だったようだが特に障害も苦労することなくいいレースぶりを見せた。ただレースの上手さが目立った感じであり、メンバーが上がってどうだろうか。Kind Lovelyは有利な展開ではあったが最後までしっかり走っており、トップハンデでも力を見せた。このクラスであれば安定して上位を争いそう。

感想:2024年4月11日 仏Auteuil-Prix Rose or No(Listed)

Prix Rose or No(Listed)

仏 Auteuil Hurdle, 3900m LOURD (4.5)

5歳上 Divide Handicap 14頭

 

全体時計

4.55.91(295.91)

 

前半(900m)-中盤2000m-後半1000m ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

63.57(14.21)-158.64(15.86)-73.70(14.74)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

62.08(15.52)-58.58(14.65)

 

(結果)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/Y0xSNUJ3SGoySXZKa2FjQzEvM0ZXZz09

AlentejoとVision Du Rheuが72kgのトップハンデ。他は68-70kg付近が多数を占めた。

Mamix's Passion、Super Quartz辺りがけん制気味に先導する展開も、後ろも一団で進んでいく。向こう正面ではAlentejoが前をうかがうところ、3コーナーでSix Oneが内からスパートし外に張りながら先頭に立つ。そのままSix Oneの脚色は最後まで衰えず、一度引いたAlentejoの追撃を振り切った。3着は一度中団まで引く形となったMamix's Passionが最後までしぶとく伸び入線した。

Six Oneは2月のAuteuilのListed2着からの連続好走。斤量据え置きの68.5kgもやや恵まれたか。トップハンデのAlentejoはSix Oneの奇襲にタイミングを合わせられなかった感じで、斤量差もあり気にする負けではなさそう。同様にMamix's Passionももう少し出入りの少ない展開だったらというところはある。

 

感想:2024年4月14日 福島-障害未勝利(2鞍)

○障害未勝利(4R)

日本 福島競馬場 芝2750m 良

4歳牡馬59kg 5歳以上60kg 牝馬2kg減 11頭

 

全体時計

3.01.7(181.7)

 

前半(1150m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

76.8(13.36)-104.9(13.11)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m)  ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

54.3(13.58)-50.6(12.65)



○障害未勝利(5R)

日本 福島競馬場 芝2750m 良

4歳牡馬59kg 5歳以上60kg 牝馬2kg減 11頭


スタートからどの馬も行きたがらない感じで第一障害飛越後ゴールドブリーズが流れで先頭に立つ。しかし道中一団といったところで、バンケット付近から2番手にトランシルヴァニアがとりつき、レッドバロッサがその直後インでじっとする形。残り800mからゴールドブリーズとトランシルヴァニアが前を離しにかかり一度はゴールドブリーズが先頭に立つも、ワンテンポ仕掛けを遅らせたレッドバロッサが最終障害飛越後の平地だけで突き抜けて快勝。3着はトランシルヴァニアが粘り切った。

レッドバロッサは平地3勝クラス頭打ちからの障害初戦。元々はダート中距離が主戦場だったからか折り合いも比較的ついており、たすきコース通過後にインに潜り込むなどレースの上手さが目立った。飛越も初障害としては目立ったミスは見えず、今後が楽しみ。

ゴールドブリーズは逃がされたという感じだが、並んできたトランシルヴァニアは競り落としほぼ勝ったも同然の競馬。勝った相手を褒めるしかない。トランシルヴァニアも初障害で上々の競馬。ただスターと少ししてから馬群の中に入れたことで折り合えたようで、少頭数だと危ないかもしれない。

 

全体時計

3.02.05(182.5)

 

前半(1150m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

77.4(13.46)-105.1(13.14)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m)  ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

54.5(13.63)-50.6(12.65)


テンコマンドゥールが1番枠からスッと出て先導し、ウインチェレステ、オステリアと続く。人気のザスリーサーティやエイカイステラは中団から。テンコマンドゥールは残り800m付近まで引っ張るも、ウインチェレステとオステリアが前を捕らえに行き、直線入り口ではこの2頭の叩きあいに。最後はウィンチェレステがねじ伏せるようにゴール。4コーナーではその直後まで追い上げたエイカイステラだが最後は伸びあぐね3着まで。

全体的にゆっくり走ることに慣れていない馬が多かった印象。ウインチェレステは初障害で、行きっぷりの良さは目立つも飛越前にフラフラしたり斜めに飛んだりとまだ経験不足を感じさせる印象。鞍上も制御するのにかなり苦労しているように見えた。その分上積みは見込めると思うがどこまでやれるか。オステリアは前走に引き続き前に行けるようになって安定してきた。これが続けられれば勝ち上がりは近い。


イカイステラは先団を見る形で運んだが伸びずバテずといったところ。またザスリーサーティは第一障害で前をカットされて後手を踏んだと鞍上の弁。どちらもあまり決め手がある方ではないのかも。

感想:2024年4月13日 中山-中山グランドジャンプ(JG1)

感想:2024年4月13日 中山-中山グランドジャンプ(JG1)

 

中山グランドジャンプ(JG1)

日本 中山競馬場 芝4250m 良

4歳以上牡馬63kg 牝馬2kg減 12頭

 

全体時計

4.47.2(287.2)

 

前半(2650m)-後半1600m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

180.8(13.65)-106.4(13.30)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m)  ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

53.5(13.38)-52.9(13.23)

 

(結果)

https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1006202403071120240413/1B

(全く的外れとなった)事前展望
https://jin-sunrize.hatenablog.com/entry/2024/04/12/230711

ビレッジイーグルが五分のスタートを切りペースを落としながら馬群を先導するが、大竹柵で抑えきれなくなったニシノデイジーが先頭を奪い快調に飛ばしていく。断然人気のマイネルグロンはいつもよりも後方の位置。大逃げするニシノデイジー目がけて2番手のビレッジイーグルとその直後にいたイロゴトシが残り800m付近でスパート。イロゴトシがビレッジイーグルを4コーナーで振り切るとあとは独走で優勝。同じくスパートしたビレッジイーグルは最終障害で力尽き、ニシノデイジーが盛り返すも道中内目でじっとしていたジューンベロシティが最終障害後にニシノデイジーを交わし2番手に浮上。ニシノデイジーが3着。人気のマイネルグロンは最後まで伸びず、ゴール後鞍上が下馬した(レース後跛行と発表)。

イロゴトシは去年のグランドジャンプを圧勝後、一頓挫あって秋シーズンは不本意な結果となったが、平地を1度叩くローテで良馬場の今年も重馬場の去年同様の強さを見せた。ビレッジイーグルとニシノデイジーの先陣争いをすぐ目の前に見る絶好の位置を取り、スタートからマイネルグロンの行きっぷりが悪かった時点で勝利はおおよそ近づいたか。平地時代は良馬場でも3勝クラス付近でそこそこ走れており、馬場は特に気にするタイプではなかったよう(早計でしたね)。

ジューンベロシティはイロゴトシのスパートについていかず、自分のレースに徹した分の2着か。同じ位置にエコロデュエルがいたが、内外のコース取りの差も大きかったか。ニシノデイジーは自分の形に持ち込んだが、抑えがどんどん効かなくなっており今回もこれまでよりスパート時期が早くなった分粘りが効かなくなったか。多少なりとも距離と障害が少ない中山大障害の方がいいのかもしれない。

マイネルグロンは状態に問題があったとしか思えない道中のでの悪さと行きっぷりだった。あまり詰めて使う経験が多くなかったのが影響したかもしれない。ケガがどの程度かはわからないが、これまでのパフォーマンスが戻るのを待とうと思う。

最後にブログを立ち上げて第一回目の展望はまるでいいところがなかったが、めげずに続けるつもり。まだ始めたばかりなので。

感想:2024年4月6日 仏Auteuil-Prix Jean Granel(Listed)

Prix Jean Granel(Listed)

仏 Auteuil Hurdle, 3900m TRES LOURD (5.6)

5歳上 ハンディキャップ 10頭

 

全体時計

4.55.42(295.42)

 

前半(900m)-中盤2000m-後半1000m ※カッコ内は区間の1F平均ラップ

57.23(12.72)-159.47(15.95)-78.70(15.74)

※映像開始から残り3000m付近までの時間は59.2程度)

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

62.37(15.59)-63.23(15.81)

 

結果(公式 結果はRapport de Tracking)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/NXV2R0FWTm9ZZEh6TDNjRkpVdFgxdz09

 

Hooligan IREが72kg、Hipstar ParadiseとLibeccio、Kapteenが71kg、ほか7頭は62-64.5kg。

外からKapteenがじわっと出ていくが、Hipster Paradiseが周回コースに戻ってくるところで先頭に出る。残り1周付近の障害でKapteenが落馬しHipster Paradiseの単騎になるも向正面ではSaint Louis Bluesが絡んでいき落ち着かない流れに。勝負所ではHooligan IREが先に仕掛け残り2障害では先頭に立つも、馬群の中で仕掛けどころを待っていたRoyal Miladyが最終障害飛越後に真ん中を突き抜け快勝。2着はHooligan IREが粘るところを勝負所で一度引いていたSaint Louis Bluesが伸び返した。

Royal Miladyは前走のCompiegneのハンデ戦から連勝。格上げ戦ということで前走72kgから今回は大幅斤量減の64.5kgだったのもあるが、レースの上手さと充実度を見せた内容だった。11月のCompiegneでG3戦を勝って以来で、トップハンデを背負ったHooligan IREは立場上仕方のない仕掛けかと思われ、力は出したと思われる。レースの流れをよく見ていたSaint Louis BluesKevin Nabet騎手のそつのなさが目立った。

展望:2024年4月13日 中山グランドジャンプ(JG1)

中山グランドジャンプ(JG1)

日本 中山競馬場 芝4250m 良想定

4歳以上牡馬63kg 牝馬2kg減  12頭

出馬表
https://jra.jp/JRADB/accessD.html?CNAME=pw01dde0106202403071120240413/80


所感
去年3月から中山大障害を含む5連勝中のマイネルグロンに去年の覇者イロゴトシ、22年中山大障害の勝ち馬ニシノデイジーといった他勢力がどう挑むかというのが大方の下馬評。

マイネルグロンの特徴として、逃げ馬の直後をあっさり確保できる先行力と、残り4F付近からスパートできる持久力をベースにした崩れる可能性が少ないレーススタイルがある。既に大半が勝負付けの済んでいるメンバー構成に加え、アクシデント明けで1戦対戦しただけで未知数のイロゴトシは良馬場でのパフォーマンスに不安を覚える構成と、ここは相手探しと考えてよいのでは。

次にその相手についてだが、まずは出走馬の多くが使っている2つのレースについて。


阪神スプリングジャンプ(2024年3月9日、阪神芝3900m)
https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1009202401050820240309/EB
(当時の感想)
https://jin-sunrize.hatenablog.com/entry/2024/03/20/143108

・ペガサスジャンプS(2024年3月16日、中山芝3350m)
https://jra.jp/JRADB/accessS.html?CNAME=pw01sde1006202402070820240316/47

阪神スプリングジャンプマイネルグロンが盤石の競馬で完勝し、先行したニシノデイジーはネビーイームとやり合いリズムを崩した形で最後失速。後ろでじっとしていたエコロデュエルが2着という結果に。一方ペガサスジャンプSはビレッジイーグルが自分の形(逃げ)に持ち込み快勝。スタートに失敗した中山大障害の借りを多少返す形となった。

今回も逃げたいのがビレッジイーグル程度で、馬場が悪化した場合は前の消耗が増すことからズブズブまで考えてもいいのだろうが、良馬場想定であることから前がすんなりならそのまま残れるぐらいの消耗となるのではないか。

そうなると前走の阪神スプリングジャンプではリズムを崩したニシノデイジーが巻き返す可能性が高そう。気性的にあてにならないのだが、今回は去年の中山大障害同様ビレッジイーグルというペースメーカーがいて同じようなレースに持ち込めばいい分、レースはやりやすいのではないか。阪神スプリングジャンプの感想もに書いたが、エコロデュエルは毎回後ろでじっとして漁夫の利の着拾いの競馬しかしていないため、あまり積極的に上位評価したくないところである。

ニシノデイジー以外の先行馬で評価できる馬を探したいところだが、ビレッジイーグルはJG1の過去の結果を見るにどうしても距離が長そうで、ポルタフォリオは鞍上は頑張ってほしいがちょっと順調さを欠いており厳しいか(去年ならあったかも)。唯一気になるのが森一馬に手替わりのジューンベロシティ。こちらも2度のJG1では足りない結果で、去年の中山大障害のエコロデュエルやビレッジイーグルの差をひっくり返せるかどうかだが、この鞍上交代はいい方に働くかも。

買い目を引くなら

馬連:4=10(5倍つくかな)

3連単4-10-1

という感じで。

私はマイネルグロンに絶対王者の夢を見ます
そして来年は海外遠征へ(小声)

感想:2024年4月1日 愛Fairyhouse-BoyleSports Irish Grand National Chase(G3)

BoyleSports Irish Grand National Chase(G3)

愛 Fairyhouse Chase 3m5F24y(約5800m) Heavy

5歳上 ハンデ戦 20頭

 

全体時計

8.39.80(519.80)

 

前半5F-中盤9F-中盤10F-後半5F ※レース映像の表示による

91.07(18.21)-168.13(18.68)-178.12(17.81)-83.34(16.67)

 

上がり(8F~4F)-(4F~0F) ※レース映像の表示による

66.38(16.60)-66.85(16.71)

 

※ラップタイムはレース映像のハロン表示から持ってきていますが、非公式のため公式勝ちタイムとは差が出ています。しかし、おおよその傾向をつかめれば良いと判断し表示のまま使用しています。

 

(結果)

https://www.racingpost.com/results/182/fairyhouse/2024-04-01/863853

(映像)

https://www.racingtv.com/results/2024-04-01/fairyhouse-ireland/1700

目立つところではMinella Cocoonerが11st12lb(約75.3kg)、Churchstonewarriorが11st11lb(74.8kg)、そこからは11st前半までハンデが下がっていた。

Frontal Assaultが馬群を先導する形で、しばらくは一団で馬群が進んでいく。2周目向正面を過ぎたあたりから少しずつ脱落馬が出始め、残り4Fの下り坂付近でまだ先頭を引っ張るFrontal Assaultに終始2番手にいたIntense Rafflesが抜群の手ごたえで並びかけ、直線に入ってからは1頭独走。最後強襲したAny Second NowとMinella Cocoonerに詰められたものの、余裕をもって振り切った。

Intense Rafflesは11st4lb(約71.7kg)とそれなりにハンデは背負っていた組だが、現在のThomas Gibney師の元に転厩してからはNovice Chaseを連勝中の勢いを生かした文句なしのレースだった。スピード面ではやや見劣るところがありそうで、今後もハンデ戦の超長距離戦が主戦場となっていくだろう。元々AintreeのGrand National常連だったAny Second Nowがまだ終わっていないとばかりの激走。今シーズンは成績がいまいちななのがこちらに回ってきた理由だろうが、来シーズンもまだまだ元気に走ってくれそうだ。トップハンデのMinella Cocoonerはそれに見合う恰好は付けた形の3着。ただこの馬がトップハンデというあたり(勝ち馬もNovice上がり)、多少レースレベルに疑問符はつくどころではある。