Wing my way

障害競馬用の書き置き

レース感想:2024年10月7-13日 フランス(FRA)障害競馬 重賞級競走

〇10月8日

Auteuil(FRA)

Prix Guillaume De Pracomtal(Listed)

2024年10月8日 仏 Auteuil Haies, 3600m COLLANT(4.5)

4歳 ディバイドハンディキャップ 16頭

 

1着 Kam'n Gin(Theo Chevillard)

2着 By Exeter

3着 Surinfil 

 

全体時計

4.23.17(263.17)

 

前半(600m)-中盤2000m-後半1000m ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

36.67-151.24(15.12)-75.26(15.05)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

60.17(15.04)-60.51(15.13)

 

(結果)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/aGw1VW5PaFVRZGMwUVR5Q0hYQnhldz09

 

重斤量組ではChimichuriが70kg、Surinfil が68.5kgあたり。

スタートからBlissimo、Comedamが馬群を先導するが、スタンド前でBlissimoが後続を離し大逃げの態勢に持ち込む。しかし後続も向こう正面で追いついて全馬一団となり、そのまま直線での追い比べに。早めに抜け出したBy ExeterとSurinfilの叩き合いかと思われたところに内からKam'n Ginが強襲、最後は1馬身半の差をつけた。早め先頭争いのBy ExeterとSurinfil が2,3着。

勝ったKam'n Ginは5戦連続して全く同じ条件を使っており、3走前のPrix Le Guales De Mezaubran(Listed)では好位から3着と健闘していた。今回は位置取りは後手になったもののBy ExeterとSurinfilが早めに仕掛け、かつ進路もきれいに開いたと色々向いての勝利だろう。By ExeterとSurinfilは展開のアヤだと思われるが今後もやるたびに展開1つからころころ変わるメンバーの集まりだろう。


Auteuil(FRA)

Prix Claude Le Lorrain(Listed)

2024年10月8日 仏 Auteuil Haies, 3900m COLLANT(4.5)

5歳上 ディバイドハンディキャップ 12頭

 

1着 Rosario Baron(Johnny Charron)

2着 Fiston De Becon

3着 Fortunes Melody

 

全体時計

4.47.12(287.12)

 

前半(900m)-中盤2000m-後半1000m ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

61.28-149.27(14.93)-76.57(15.31)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

60.42(15.11)-61.30(15.33)

 

(結果)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/WnEvM0RIRDBnZ3ovcUZOYmNEUWhLZz09

 

重斤量組ではImperial Magが72kg、Rosario Baron・Gallipoli・Jour Polaireが69kgあたり。

スタートからGallipoliが飛び出し、Rosario BaronやFortunes Melodyが好位につける。Gallipoliは快調に逃げ最終コーナーでは逃げ切り態勢を固めたかと思われたが、直線入り口の障害で落馬。2番手にいたRosario Baronが直線伸びそのまま押し切った。Rosario Baronの直後にいたFiston De Becon・Fortunes Melodyが2,3着。

2023年のGrand Steeple-Chase De Palis(G1)を勝ったRosario Baronが久しぶりの出走となったが、まずは幸先の良い復帰戦となった。Gallipoliの落馬が無ければ結果は分からなかったが長期休養明けであり、次走と思われるPrix La Haye Jousselin(G1)が楽しみ。Gallipoliは落馬さえなければというレースではあったが、ここ2戦Steeple-ChaseではなくHaiesを使っているのは飛越の不安からなのだろうか。

〇10月13日

Auteuil(FRA)

Prix Magne(G3)

2024年10月13日 仏 Auteuil Haies, 3600m LOURD(5.0)

3歳牝馬 65kg 別定 7頭

 

1着 Zaine(Gabin Meunier)

2着 Olympic Story

3着 Lafayette 

 

全体時計

4.22.63(262.63)

 

前半(600m)-中盤2000m-後半1000m ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

36.93-151.70(15.17)-74.00(14.80)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

61.43(15.36)-58.13(14.53)

 

(結果)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/aU5Ba2JlR0laK3JEcHVvYWRnSEY3QT09

 

Olympic Story・Lafayetteが68kg。他5頭は65kg。

Lafayetteがゆっくりと逃げ、Olympic Storyが2番手に付け全馬一団で進んでいく。隊列は変わらないまま直線を迎えると満を持してOlympic Storyが追い出すが、その直後にいたZaineが一頭違う脚で突き抜け圧勝した。Olympic Storyも良く伸びたが2着。逃げ粘ったLafayetteが3着。

無敗のOlympic Storyと前走Prix De Chambly(G3)で接戦したZaineの再戦となったが、正攻法で進んだOlympic Storyに対し今度はZaineが一味違う脚を見せた。この日の馬場はLOURDとだいぶ重くなっており、適性の差が出た可能性もある。また、Olympic Storyが2kg重い斤量を背負っており、まだ勝負付けは済んでいないだろう。この2頭はPrix Cambaceres(G1)に向かうのか動向を待ちたい。


Auteuil(FRA)

Prix Georges De Talhouet-Roy(G2)

2024年10月13日 仏 Auteuil Haies, 3600m LOURD(5.0)

3歳 66kg 牝馬2kg減 別定 9頭

 

1着 Kivala Du Berlais(Gabin Meunier)

2着 Sain D'esprit

3着 Nietzsche Has

 

全体時計

4.21.87(261.87)

 

前半(600m)-中盤2000m-後半1000m ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

35.88-151.66(15.17)-74.33(14.87)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

60.74(15.19)-58.08(14.52)

 

(結果)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/ZVUzT3ZHV1FCWkZIbm9tT3E4N0llQT09

 

Nietzsche Has・Djin'sが68kg、Apollon Du Luyが67kg。他6頭は66kg。

どの馬も逃げようとしないがRooster Crowing・Nietzsche Hasが前に行き、押し出されるようにNietzsche Hasが逃げる。Lovemec De Houelleがスタンド前で、Djin'sが1-2コーナーで落馬とアクシデントが続くが、ペースは上がらずスローペースのまま進んでいく。向こう正面では逃げるNietzsche Hasに内からRooster Crowing、外かKivala Du Berlaisが並びそのままの形で直線を迎える。直線では外のKivala Du Berlaisが抜け出し、中団から伸びたSain D'espritを抑えて勝利した。Nietzsche Hasは伸びあぐね3着。

Prix Cambaceres(G1)の前哨戦となるメンバーが揃ったレースだが、道中でDjin'sなど有力馬を含めた落馬が相次ぎ、また皆逃げたがらない探り合いの様なレースとなったことで本番に向けてあまり参考にならない内容となってしまった感じ。Kivala Du Berlaisは前走Prix Robert Lejeune(G3)2着から重賞初制覇とした。Nietzsche Hasを逃げさせて外の2番手を取る理想的なレース運びで、着差はついたがこれで本番最有力と決めるのは早いと思われる。Sain D'espritは前走Listed2着からの臨戦で、勝ち馬の直後からよく伸びた。Nietzsche Hasは逃がされたことや斤量・馬場など様々な要素が重なった敗戦で本番巻き返す要素はあるが、春先に期待されたほど成長力が追い付いていない感じはある。

Auteuil(FRA)

Prix Bayonnet(Listed)

2024年10月13日 仏 Auteuil Steeple-Chase, 4400m LOURD(5.0)

4歳 66kg 牝馬2kg減 別定 10頭

 

1着 Kandy Park(Johnny Charron)

2着 Bon Garcon

3着 Keyreine Du Seuil 

 

全体時計

5.46.46(346.46)

 

前半(1400m)-中盤2000m-後半1000m ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

114.31-156.82(15.68)-75.33(15.07)

 

上がり(1600~800m)-(800~0m) ※手計測、カッコ内は区間の1F平均ラップ

61.27(15.32)-59.64(14.91)

 

(結果)

https://www.france-galop.com/en/racing/detail/2024/O/RytLQVA2TUdsV2NBcUhMcEJEamFOZz09

 

Krakanが69kg、Zarflight・Winstonpresidentが68kg。他6頭は66kg。

Bon Garconが他馬を少し離して逃げ、それ以外は全馬一団で進んでいく。Bon Garconは快調に逃げるが、中団にいたKyandy Parkがただ1頭前を追いかけると直線は2頭のマッチレースに。最後はKandy ParkがBon Garconを1馬身ほど捕らえゴールした。

経験が少ない4歳限定のSteeple-Chase戦ということで、飛越力など障害馬としての完成度の違いがはっきりと出たレースになった。Kyandy ParkはAuteuilのHaies戦でPrix Questarabad(G3)、 Prix Melanos(Listed)と連勝していたが、またSteeple-Chaseに戻して結果を出した。向こう正面の障害では多少危ない場面も見えたが、今後の選択肢が広がるレースとなった。春はHaiesの重賞戦線で善戦していたBon Garconは前走のClasse1戦に続くSteeple-Chase戦だったが、自分の力は出し切ったもので相手をほめるところだろう。4歳限定のSteeple-Chase戦で実績のあったKrakan・Zarflight・Winstonpresidentといった辺りは斤量のせいかいいところがなかった。この辺りからHaiesからの転向組が来てスピード的に分が悪くなるといったことかもしれない。